苦手なコミュニケーションを克服して美容師として活躍する岩田洋志さんが伝えたいコミュニケーションの秘訣

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苦手なコミュニケーションを克服できた理由

たった一人の熱狂から世界が動き出す想いをインタビューする「On the One」。今回お話を伺ったのは、幼少期から苦手だったコミュニケーションを克服し、今や予約の取れない人気美容師として活躍する岩田洋志さん。本を出版した理由から苦手だったコミュニケーションを克服するまでの経緯を伺いました。


岩田 洋志さん
1981年生まれ。静岡県藤枝市出身。La route by le reve(ラルート・バイ・レルーブ)藤枝店で美容師をする側ら、キャリアコンサルタントとしても活動する。幼少期はコミュニケーションが苦手だったが、憧れの美容師になるためにコミュニケーションを学び、現在は、予約の取れない美容師として大活躍している。2023年本人初となる著書「人に好かれるコミュニケーションの秘訣」を出版し、Amazonランキング4冠達成している。

人生初となる著書を出版

myicon編集長 ケンフィー本日はよろしくおよろしくお願いします。 最近、本を出版されたようで、出版おめでとうございます。

”"岩田 洋志さん4月の末に出版させていただきました。

myicon編集長 ケンフィー本を出した経緯はどういった感じですか?

”"岩田 洋志さん元々は僕自身、キャリアコンサルタントをやってるんですが、そのキャリアコンサルタントの認知度が低すぎて、毎回「キャリアコンサルタントって何?」って言われたり、誤解されたりするので、キャリアコンサルタントの仕事について知ってもらおうと思い、筆を走らせました。

myicon編集長 ケンフィーキャリアコンサルタントについて、どういう職業か改めて聞いてもいいですか?

”"岩田 洋志さんキャリアカウンセリングとメンタルカウンセリングを組み合わせたもので、前者は今こういう状況で未来どうしていきたいかを考え、後者はいま何が不安で何が不満なのかを聞いていきます。

myicon編集長 ケンフィーなるほど

”"岩田 洋志さん「そういうのを会社で取り入れるとすごいいいですよ」という話を経営者の人たちにしたんですが、「そんなことして、もっとやりたいことが見つかったら、(会社を)やめちゃうじゃないか」という反発もありましたね。

myicon編集長 ケンフィー逆の方向に伝わってしまったんですね。

”"岩田 洋志さんキャリアカウンセリングは、従業員の可能性の発掘に役に立って、従業員が自分に向いた能力を見つけることができたら、会社的にも業績は上がるし、その人も給料が上がるし、会社に居場所ができて、辞めにくくなるとは思うんですが、それを毎回説明して、もう100回ぐらい説明しだと思います。
それでも伝わらないから本を書くことにしました。

myicon編集長 ケンフィーなるほど。でも実際、タイトルを見ると、コミュニケーションに関する本のような気がしますが、いかがですか?

”"岩田 洋志さんあれは途中で変えたんですよ。初めは「キャリアコンサルタントをもっと知って!」いう怒りに任せて書いていったけれど、経営者の孤独に気付いてから内容を変えました。

myicon編集長 ケンフィーというと?

”"岩田 洋志さん初めは、同業者のキャリアコンサルタントに向けたアドバイスを書いていたんですが、執筆するなかで経営者の人たちと携わり、経営者の孤独に気づきました。
それで経営って、従業員が辞められたら会社が継続できないし、それこそ経営者も人間なので不安を抱えているけれど、それを言ったらやめられちゃうとかで、孤独に苦しむ経営者って意外と多いんです。

myicon編集長 ケンフィー確かに立場が違うから、うまくコミュニケーション取るのって難しいですもんね。

”"岩田 洋志さんそういった経緯もあって、経営者と従業員でコミュニケーションが取れる本に切り替えようと、内容とタイトルを変えました。

myicon編集長 ケンフィーなるほど!そういう経緯だったんですね。

”"岩田 洋志さんでも、その最初にキャリアコンサルタントのことを書いていたので、キャリアコンサルタントの内容が多くなりました。

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美容師に憧れてコミュニケーションを学び始め

myicon編集長 ケンフィー本にも書かれていましたが、元々はコミュニケーション が苦手だったんですか?

”"岩田 洋志さん今は、よく喋っているんですが、高校までは一部の友達とは喋れるけど、例えば5、6人のグループで集まったら、うまく喋れず、ニコニコしているだけの状態でした。

myicon編集長 ケンフィーいつ会話に割って入ったらいいかわかりづらいですもんね。

”"岩田 洋志さんそうなんですよ。でも、それが強制的に美容師になった時に克服しました。

myicon編集長 ケンフィーそうだったんですか?ちなみに美容師になろうと思ったきっかけは何ですか?

”"岩田 洋志さん高校生の時に初めて美容室に行ったんです。それまでお父さんに髪の毛切ってもらったり、床屋さんにしか行ったことがなかったので、最初、美容院に行ったときは怖かったですね。

myicon編集長 ケンフィーそうだったんですね。

”"岩田 洋志さんでもその時、みんな優しかったのを覚えてます。あと、当時こんなエピソードもありました。美容院で初めて髪の毛を切ってもらってる時に、話しかけられても困ると思って、雑誌を読んでたんですよ。

myicon編集長 ケンフィー話しかけないでとサインを出していたんですね。

”"岩田 洋志さんでも髪を切ってくれているお兄さんが、めちゃくちゃ話しかけてくれて、「そういう雑誌を読まないの?」って言われた時に、「読みたいんだけど、バイト代がそんなにないから買えないんです」って言ったら、 「じゃあ雑誌を読みに美容院に来なよ」って言ってもらえて。

myicon編集長 ケンフィー美容院ってそんなことあるんですか?

”"岩田 洋志さん普通はないんだけど、当時初めての美容院だったので、美容院って雑誌だけ読みに来てもいいんだと思って、通い始めました。

myicon編集長 ケンフィーすごいきっかけですね!

”"岩田 洋志さん美容院に何回も足を運ぶようになって、お客さんも美容師さんも楽しそうだったのを見て、その空間にずっといたいなと思って、美容師になろうと思いました。
ただコミュニケーション取らないといけないのがネックでした

myicon編集長 ケンフィーなるほど。それでどうされたんですか?

”"岩田 洋志さん美容院で働きたいという憧れで入ったけど、コミュニケーションが取れないため壁が大きくて、働き始めてすぐのときに先輩から、コミュニケーションスキルを上げるためにナンパしに行こうって誘われましたね。

myicon編集長 ケンフィーそんなこともされていたんですね!

”"岩田 洋志さん地獄でしたが、そういう経験があって、いろんなことを覚えました。

myicon編集長 ケンフィーなるほど。すべてが繋がっているんですね!
ちなみに本の中にはどういったコミュニケーションのお話が書かれていますか?

”"岩田 洋志さん僕自身0からコミュニケーションの取り方を作ってきたんですが、どうしたら人とコミュニケーションが取れるかっていうのを言語化するようにしたんです。
あと心理学とかも勉強してコミュニケーションに取り入れてきたんですが、簡単な心理テクニックだったら、コミュニケーションに取り入れた方が絶対いいと思って、そういった話を書かせていただきました。

myicon編集長 ケンフィーそれを読めば、簡単な心理学を取り入れて、コミュニケーションスキルが向上するというわけですね!

”"岩田 洋志さん今は誰でもサービス提供者になれるから、その時にお客さんを満足させる必要があるのは、どんな職業でも同じなので、そのヒントになればいいんじゃないかなって思います。

myicon編集長 ケンフィーその本の中にはコミュニケーションのヒントがたくさん詰まっているということですね。

”"岩田 洋志さん1番おすすめの購入者特典として、特典2のNoをYesに変えるトークスクリプトっていうのがあります。

myicon編集長 ケンフィーそれってどういうものなんですか?

”"岩田 洋志さんめっちゃいい人で、めっちゃいい商品持ってるのに、信頼関係を作れなくて困っている人って結構多いんですよ。そういう人がうまく信頼関係を築けるようになる特典です。

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もし、あなたが人に好かれるために、
「コミュニケーション力を高めないといけない」
「聞き上手にならないといけない」
「面白い話ができないといけない」
と感じているのであれば、あなたのお役に立つ本になると思います。目次の中で興味があるところを選び、読んでみてください。

私たちが人間関係をつくる上で、コミュニケーションは欠かせません。そして、そこで大事なのが、自分の考えを相手にわかりやすく「伝える力」と、相手の話をきちんと「聴く力」です。この2つのスキルを身につけることが、人に好かれるコミュニケーションを行うために重要となります。

ですが、多くの人が間違った考え方を持っています。それは「自分が伝えることは、相手が理解してくれているだろう」と、無意識のうちに思い込んでいることです。人とコミュニケーションを行う中で、相手を喜ばせることは大事なことです。ただ、それよりも「コミュニケーションを成立させるための前提が何なのか」を知ることの方が大切です。

日本は島国であり、基本的に日本人と生活するので、どうしても外国人や異文化と触れ合う機会が少なくなってしまいます。そのため、相手と会話する時に「これくらいわかるでしょ?」という無意識の偏見がとても強く出てしまいます。

僕が以前、英会話コーチの吉岡建さんから教えていただいたことの1つに「日本は話し手が50%・聞き手が50%、1枚の絵を2人で想像しながら伝え合う感じ。アメリカは日本とは違って、話し手が100%」ということがあります。

日本はほとんどの人が日本人同士で話す環境下で育っているので、多くを語らなくても意思疎通ができてしまいます。それに対し、アメリカなどの人種も文化も違う人たちが集まる国では、全ての人に話す内容が伝わるように話さなければなりません。どちらが良い悪いの話ではなく、コミュニケーションの取り方が違う背景には、このような事情があることを知っておきましょう。

これは、個人間のコミュニケーションでも同じことです。同じ日本人であっても、一人ひとりの育ってきた環境や考え方・価値観などが違います。なので、自分が理解できたことを話したとしても、相手も同じように理解できるわけではありません。

例えば、「今日、学校で怒られちゃったんだよね〜」って言われたとします。このとき、聞き手は「この人(友達)が、宿題か何かを忘れたから先生に怒られたのか?ふざけていて、先生に怒られたのか?」と想像し、「何で怒られたの?」と質問することで、怒られた理由を確認しようとします。

もしかしたら、すでに気づいているかもしれませんが、この会話例では「誰が、誰に怒られたのか」が省略されています。つまり、「いちいち細かいことまで言わなくても、わかるでしょ?」という無意識の考えが会話に出ているのです。

これと同じようなケースは、あなたの職場でも多かれ少なかれ起きているでしょう。例えば、上司が部下に「ポスト見てきて!」と伝えて、本当にただポストを見て戻ってきたら、怒るパターン。

このとき、上司は「ただポストを見るだけでなく、その中に郵便物があるかどうかを確認して、何か届いていたら、それを取ってきて欲しい」と思っているのであれば、そのことをしっかり伝える必要があります。自分の要望を部下にきちんと伝えていないと、思い通りの行動をしてもらえなくても当然です。今の世の中ですと、この時に部下を怒鳴り散らした場合、パワハラ認定されてしまうかもしれません。

ここで大事なのは「コミュニケーションを取るとき、お互いに責任を持つこと」です。話す側は伝え方に気をつけないといけませんし、聞く側は相手が何を伝えたいのかを汲み取る努力を最大限に行うことが大切です。そのためには、相手の言葉を受け取る準備が必要になります。

例えば、野球でキャッチボールをするとき、相手がボールを受け取る準備をしていないのに投げたら、ボールをキャッチできないのと似ています。場合によっては、これが暴力になってしまいますので、十分に注意しましょう。

ここで大事なことは、投げる側は「相手が受け取る準備ができているか」を確認し、その上で投げ方や投げるボールを考えることです。さらに、相手に受け取ってもらうには「どう構えてもらうのか」「どう声がけするのか」も考えましょう。

本書では、このようなコミュニケーションのミスを減らし、良好な人間関係を作る上で大事なことを、具体例を交えながら紹介していきます。特に、私と同じようにサービス業をされている方には、ぜひ読んでいただきたいと思います。これからお伝えする内容が、あなたの役に立つものであれば幸いです。

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(取材協力: 岩田 洋志 氏(Instagram)/取材・編集:ケンフィー(Instagram, Twitter))