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周りの人の健康を守りたい
今回お話を伺ったのは、管理栄養学を学ぶも、自分に合わないことを知って異業種のヨガスタジオに入社し、今や年間1000人の受講者を持つヨガインストラクターとして活躍する論田彩乃さん。ヨガインストラクターになるまでの経緯からヨガイベントに込めた想いを伺いました。
論田 彩乃さん
1993年生まれ。大阪府出身。RonChatYoga代表。業界大手のヨガスタジオに入社し、ヨガインストラクターになるが、コロナで苦しむ友人のお店を助けたいという想いから、地元を離れて愛知県へ。現在はヨガインストラクターとして独立して、愛知県を拠点に全国でヨガイベントを行い、年間1000人の方がヨガを受講している。
日本で唯一神事として出雲大社にヨガを奉納したヨガインストラクターという異名も持つ。
夜景ヨガに込めた想い
編集長 ケンフィー夜景ヨガお疲れ様でした。
論田 彩乃さんありがとうございます。
編集長 ケンフィーこの夜景ヨガっていつぐらいから始められたんですか?
論田 彩乃さん2021年の11月が1回目で、その半年後の5月が2回目 、2022年の11月が3回目、先週の2023年の5月が4回目でした。
編集長 ケンフィーなるほど。4回も続いているんですね!元々は、勘違いから始まったんですよね。
論田 彩乃さんそうそう。元々やろうってなったきっかけは、 豊橋にあるロワジールホテルのホテルマン・松井さんと話しをして、「ホテルでいろんなことをやっていきたい」と聞いて、何かできないかと模索していました。
編集長 ケンフィーどんな話をされたんですか?
論田 彩乃さん想いに共感して「ここでしかできない何かを生み出そう」という形でスタートしました。それで、90分のイベントなので、会場は2時間ぐらい借りる必要があるなと思っていました。
編集長 ケンフィー会場探しが始まるわけですね!
論田 彩乃さんロワジールホテルの料金表を見て、最上階のフロアが2時間15,000円っていうのを見つけました。
「やっぱり普通のレンタルスペースと違うよね」っていう感じで、金額的に納得したので、松井さんに連絡したところ、「論ちゃん15万です」って返ってきましたね笑
夜景ヨガは、0が1個違っていたという事件から始まりました。
編集長 ケンフィーそれでも、イベント自体が良かったから続いているってことですよね。
論田 彩乃さんそう。普段は結婚式などが行われるような豪華な会場でやるからこそ、実現できることというのものすごく考えて、 内容もそうだし、何人でやるのかとか、参加者の方に、どんなことをヨガを通して伝えられるのかというのをすごく考えて開催してます。
編集長 ケンフィーすごい細かく組み立ててやってるからこそ、参加者の満足度も高く、4回も続いているんですね!
論田 彩乃さんそうそう。毎回、次があるとは決めてないけど、夜景ヨガをやると、また今回もやって良かったなと感じます。
(夜景ヨガの様子)
ヨガとの出逢い
編集長 ケンフィーちなみに、ヨガと最初に出会ったきっかけって何ですか?
論田 彩乃さんきっかけは事故みたいな感じです笑
編集長 ケンフィーというと?
論田 彩乃さんヨガに興味があって、ヨガの会社に入社したわけじゃなくて、 元々は栄養学の大学で、栄養士管理養士やフードスペシャリストっていう資格を取ったんですが、栄養士に向いてなかったんですよね。
編集長 ケンフィー向いてなかったというと性格が合わなかったという感じですか?
論田 彩乃さんたくさん向いてない理由があって、 1つは献立作成。
ミリグラムやグラムの単位で、全ての栄養素を、対象者にあったように組み立てて献立を作ってエクセルに入力するんだけど、1日8〜9時間のお仕事の中で、パソコンに向き合う時間がすごい長くて、 目が痛くなったというのと、
あとは日々体調が異なる中で、同じ基準で献立を作るのが、本当にいいのかという疑問があって、自分の性格に合わないなと思いました。
編集長 ケンフィーそれで、なぜヨガの会社を選んだんですか?
論田 彩乃さん栄養士として働かれへんなと思ってる中で、私自身ストレスに弱くて、そのストレスの中で1番大きなものが人間関係なので、「人がいいところ」というのが会社選びの基準でした。
あとは、難しいことを細かく噛み砕いて教えるのがすごく好きで、個別塾でバイトした経験もあります。適職検査を受けた時も、 教師が98%ぐらいでしたね。
編集長 ケンフィー適職検査では、栄養士はどうだったんですか?
論田 彩乃さん60%ぐらいでした。
栄養を学んでいたときから「健康」というのは興味があったから、(適職検査90%の)教えるというのと組み合わせられて、かつ人間関係のストレスがないという条件に合致したのが、ヨガの会社でした。
編集長 ケンフィーじゃあ就職してから、ヨガのインストラクターになったという感じですか?
論田 彩乃さんそう。就職した会社が日本最大級のヨガスタジオを経営する会社で、 「基本的には初心者を採ります」っていう採用ポリシーで、研修制度がすごく充実してました。
ヨガインストラクターとして独立
編集長 ケンフィーそこから、フリーのインストラクターになったのは、最近ですよね。
論田 彩乃さん3年前かな。コロナ第1波がちょうど来た時でした。
編集長 ケンフィー独立しようと思ったきっかけって何ですか?
論田 彩乃さんこれも事故みたいな感じで笑
実は、コロナ第1波に差しかかった時に、会社は辞めようと思っていたんです。
その会社はすごく好きだけど、当時27歳で、 そこからの2、3年で大きく成長する未来が見えなくて、
それを上司に相談したところ、会社はいつでも辞めれるから、次にやりたいことが決まるまでおったら?って言われて、しばらく在籍してました。
編集長 ケンフィーそこから、転機が訪れるんですよね。
論田 彩乃さんコロナになって、ヨガスタジオもクローズになってたから、オンラインでいろんな人と繋がるようになりました。
そこで飲食店やってる友人が、「コロナでやばい」みたいな状況だと知って、今までとやり方を変えて、違う要素を取り入れていきたいと聞きました。
そのお店のオーナーと私が、全然タイプが違ったから、私が手伝えば、違う要素を取り入れると思って、お店の手伝いをやってみたくなり、会社を辞めました。
編集長 ケンフィーそれで愛知に来たんですね!
論田 彩乃さんそう。今まで大阪にいたのに、急に引っ越して、愛知の豊田というところに行きましたね。
編集長 ケンフィー結果として愛知県の中で、ヨガの参加者が増えて独立したんですね。
論田 彩乃さんそうそう。だから会社辞めても、ヨガのインストラクターは天職やと、すごく思ってたから、 その飲食店をお手伝いしている以外の時間で、できることはやってました。
編集長 ケンフィーそれが今につながっているんですね!
論田 彩乃さんその飲食店のお手伝いも1年半ぐらいで終わって、そこからヨガに全振りしてて、その時に、屋号を決めて開業届を出して、完全にフリーランスになりました。
編集長 ケンフィーその屋号にも、「教えることが好き」というのが含まれていますもんね。
論田 彩乃さんそうそう。「RonChatYoga」っていう屋号なんですが、「Ron」は私の名字の論田の論で、「Yoga」はヨガで、 その間の「Chat」っていうのがお喋りっていう意味なんだけど、ここにも色々意味は含まれてます。
編集長 ケンフィーそれはどういう意味なんですか?
論田 彩乃さん1番、体や心に不調が出る原因って、いらん緊張やと思ってて、必要以上に人に気を遣ったり、ちょっとビビったり、そういうので、呼吸が浅くなったり、体がこわばったりするんだと思ってます。
だからこそ、気の知れた友達と喋ってる時ぐらい緊張が緩んでる状態だけで健康になる気がして、「Chat」を大切にしています。
編集長 ケンフィーなるほど。ヨガのポーズよりも、無駄な緊張を取り除く方に焦点を当てたんですね!
論田 彩乃さんポーズによって得られるものはあるけど、ヨガ=ポーズじゃないなって思っています。実際に、ポーズを綺麗にやろうとして、無理にポーズとって怪我してる人はすごく多いんです。
編集長 ケンフィーあくまでポーズはコミュニケーションのきっかけ作りってことですか?
論田 彩乃さん元々、ヨガのポーズって、瞑想の姿勢が維持できるための筋力と柔軟性を養うために生まれてきた歴史があるんよね。
だからポーズを取ることが目的なんじゃなくて、やりたいことに近づけることが目的なんですよね。
編集長 ケンフィーその一環として「Chat」が入っているわけですね。
論田 彩乃さん私はお喋りが好きで、おしゃべりってすごく健康的だと思ったからから、「Chat」っていうの入れました。
自分の周りの健康を守りたい
編集長 ケンフィーなるほど、実際これからどういう感じで、活動していこうと考えていますか?
論田 彩乃さんそうですね、私は自分と自分の周りの人が健康やったら、私はそれでハッピーになります。
私が大学で栄養の分野に進んだのも、家族や友達に料理を作る時に、栄養バランスが分かっていたら、周りの人が健康なるだろうなみたいな感じで思って進んだので。
ヨガは、道具なくて身1つでできるし、 怪我しててもできるし、心が病んでてもできるので、参加者がヨガを通して、健康でいてもらえるように活動したいなって思ってます。
編集長 ケンフィー身近な人を幸せにする、とても大切なことですね。
論田 彩乃さん人生の中で 関われる人数って決まってるし、世界中の何十億人とコミュニケーションが取れるわけないけど、自分と普段関わってくれてる人が元気になったら、その人の周りも結構ハッピーになって、それが連鎖していけばいいなと思ってます。
編集長 ケンフィーなるほど。
論田 彩乃さんあとは、フラットな関係というのも、ものすごく大事にしてて、上下関係が一番いらん緊張を生んでると思うから、フラットに人と接するっていうのをヨガを通して、ずっとできたらいいなって思いてますね。
編集長 ケンフィーこれまでは事故の連続でしたが、改めてお話を聞くと、周りの人を幸せにしたいという未来へのビジョンを持って活動されているんですね!
論田 彩乃さんそうです!
編集長 ケンフィー素敵なお話ありがとうございました。