指先から相手を笑顔にするユニネイル 玉村 絵里さんの想い

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9周年を迎えたユニネイルの原点と今後の展望

たった一人の熱狂から世界が動き出す想いをインタビューする「On the One」。今回お話を伺ったのは、2023年で9周年を迎えるユニネイルの玉村絵里さん。ネイリストを目指したきっかけから、元々好きだったアートに関わる活動ができるまでの軌跡を伺いました。


(ユニネイルの自宅店舗にて)


玉村 絵里さん
1977年生まれ。東京出身、大阪育ち。芸術系の短期大学を卒業後、バッグデザイナーの職に就く。
その後、ファッション誌がきっかけで興味を持ったネイリストに転職し、京都のネイルサロンでアルバイトとして働きながら経験を積む。ご主人の仕事の都合で静岡県藤枝市に引っ越し、自宅ネイルサロンとして「ユニネイル」を開業。2023年現在、開業9周年を迎える。

ユニネイル開業9周年

myicon編集長 ケンフィーユニネイルを始められて、今年で9周年ということですが、いつ頃から始められましたか?

”"玉村 絵里さん2014年6月です。(ユニネイルを始めたのは)藤枝に来てからになります。

myicon編集長 ケンフィー藤枝に来た理由は何ですか?

”"玉村 絵里さん主人の仕事の関係で藤枝に来ました。

myicon編集長 ケンフィーそれで藤枝でネイルをやろうとして独立されたということなんですか?

”"玉村 絵里さん元々藤枝に来る前にもネイルの仕事は、アルバイトでやっていたんですよ。

myicon編集長 ケンフィー独立したのは藤枝に来たのがきっかけということですね。

”"玉村 絵里さん本当は藤枝に来てからも、アルバイトでネイルの仕事をしようかなと思っていたんですが、自分の理想とするサロンが見つからなくて独立しました

myicon編集長 ケンフィー理想とするサロンとはどんなサロンですか?

”"玉村 絵里さん私自身ネイルアートが好きなので、手描きのネイルアートが上手い人の店で働きたかったんですよ。でも、その当時見つけられなくて、自分で開業することにしました。

myicon編集長 ケンフィー「自分の理想とするお店がないんだったら自分で作ればいい」という感じですね。

”"玉村 絵里さんそうですね。いま思うと、それで良かったと思っています。

ネイルアートにハマっていった日々

myicon編集長 ケンフィーちなみに元々はどこのネイルサロンでアルバイトされてたんですか?

”"玉村 絵里さん元々は京都に住んでいたので、京都のサロンでアルバイトしてました。

myicon編集長 ケンフィー京都だとネイルの店もいろいろとありそうですね。

”"玉村 絵里さん藤枝と比べれば、サロンの数は全然違いますね。
京都では、3店舗で働かせてもらったんですが、最終的には自分が好きなお店に辿り着きました。藤枝に引っ越ししてなければ、もうしばらくそこで働いてもいいかなっていうぐらい、いい職場でしたね

myicon編集長 ケンフィーちなみに、ネイルをやり始めたきっかけっていうのはなんですか?

”"玉村 絵里さん元々は、社会人の頃に、興味を持って趣味でやっていました。そこから、どんどんハマって、もっと上手くなりたいと思って習いに行き始めました。

myicon編集長 ケンフィー大学や専門学校で習ってたわけじゃないという感じですか?

”"玉村 絵里さん就職してから、休日を利用してネイルスクールへ通いました。
美術系の短大を卒業したので、大学時代には絵をやってたんですが、卒業後バッグデザイナーとして就職しました。その就職先に置いてあったファッション誌に、ネイルが載っていたんですが、それを毎号見るのが楽しみになってました。

myicon編集長 ケンフィーバッグデザイナーというのは、どういったお仕事なんですか?

”"玉村 絵里さんスーパーに売っている商品から、通販やアパレルブランドまで幅広いデザインを手掛けていました。大手の取引先が多くて、みんなが知っている企業のものも取り扱っていましたし、取引先へ行き、デザインや素材の打ち合わせをすることもありました。

myicon編集長 ケンフィーそんな中で、会社に置いてあった雑誌を見て、ネイルアートの方に興味が惹かれていったんですね。

”"玉村 絵里さんそうです。それからどんどんハマっていきました。やっぱり描くのが好きだったので、休日に、自分の爪に描くのが楽しみでした
それで、ネイルを習いに行き始めたら、ますますハマっていきました。

いくつもの壁を乗り越えて、たどり着いた幸せ

myicon編集長 ケンフィー実際やり始めて、大変だったことはありましたか?

”"玉村 絵里さんネイルの雑誌を見て、これは私でも描けそうだと思って、やってみたら、絵を描く以外に、ネイルケアや下処理など、いろんなことが必要で奥が深かったです
特にネイルにアートする前の段階で、しっかり基礎がないとできないことが多く、その部分が大変でしたね。

myicon編集長 ケンフィー「爪に絵を描くだけ」だと思ってやってみたら、意外にも奥が深かったということですね。
前職のバッグデザイナーを辞めて、ネイリストのアルバイトを始めようと思ったきっかけはなんですか?

”"玉村 絵里さん当時、もう13年バッグデザイナーとして勤めていたこともあって、自分のなかで「ネイリストになりたいなら、今やらないと後悔する」と思って退職しました

myicon編集長 ケンフィー辞める時には、雇ってもらえるお店が決まっていたんですか?

”"玉村 絵里さんネイリストとしての活動はこっそり始めていたので、いくつかお声掛けはいただきました。ただ、ネイルサロンで勤務したことない人は雇ってもらいにくいんですよね
ただ私の場合は、たまたま求人しているところがあったので応募してみたら、「来て」みたいな感じで、そこで働けるようになりました。

myicon編集長 ケンフィーサロンでの勤務経験がない人は厳しい世界なんですね。

”"玉村 絵里さんそうですね。本当に偶然、雇ってもらえました。その後、別のサロンでも経験を積んで、現場で学びました。

myicon編集長 ケンフィーネイルをやっていて、どういう瞬間に幸せだと感じますか?

”"玉村 絵里さんやっぱり、お客様の表情が変わる瞬間だったり、「これで仕事を頑張れる」と言ってくださったりする瞬間が嬉しいですね
あと、完成した爪を見て喜んでくれるのも嬉しいですが、途中の段階でも、爪を見たりして、すごく笑顔になってくれるので、(ネイリストは)いい仕事だなと感じますね。

myicon編集長 ケンフィー実際、爪って指の先端部分かもしれないけど、その先端から、その人を笑顔にできるっていうのは素敵ですね。

”"玉村 絵里さんそうですね。ほんとに小さなパーツなんですが、ネイルは、じーっと爪を見てるだけで、癒されたり、日常がちょっと嬉しくなるという、そういうツールだなと思いますね。

myicon編集長 ケンフィー大きくは変わらないけど、その人の些細な日常をハッピーにできるチカラがあるんですね。

”"玉村 絵里さん小さなハッピーが側にあると、笑顔が増えると思ってやっています。

最終的には、自分が好きなものに戻ってくる

myicon編集長 ケンフィー9年やって来られたと思うんですが、15年目に向けての目標はありますか?

”"玉村 絵里さんやっぱりアートが好きなので、絵に関する活動もしたいなって思っています。

myicon編集長 ケンフィー具体的にはどんな活動をされる予定ですか?

”"玉村 絵里さん2年前ぐらいから、絵の教室にも通い始めているんですが、今年初めてグループ展に参加させてもらうことが決まりました。ネイルもやりながら、絵の方も活動を広げていって、どちらも仕事になればいいなと思って活動しています。

myicon編集長 ケンフィー絵の方は、原点でしたよね。短大で絵を学ばれていた時から、全部繋がっている感じですね。

”"玉村 絵里さん最終的には自分が好きなものに戻ってくるんだと、すごく実感しています。

myicon編集長 ケンフィー自分が好きなものだったら、1回離れたとしても、また戻ってきますもんね。

”"玉村 絵里さんそうですね。大学生の時には、絵の活動でどうやって食べていくんだろうと思っていたので、趣味で続けようと決めましたね。でも結局、仕事ばかりになって、あまり絵を描けていなかったんですが、やっぱり絵を描きたいんだなって思っています。

myicon編集長 ケンフィー1回離れてみて、絵を描くのが好きだったと分かったということですね。

”"玉村 絵里さんそうですね。(絵を描くことから)離れたからこそ、やっぱり好きなんだと認識できました

myicon編集長 ケンフィーこれからは、そういった絵の活動も展開していくんですね。

”"玉村 絵里さんただ、どういう風にしていこうかは、ぼんやりとしか思い描けていないですが。

myicon編集長 ケンフィーでもグループ展への出展が決まったのは、大きな1歩ですね。

”"玉村 絵里さんこれはとても嬉しいですね。あと、藤枝市関連の美術系のイベントにも出させていただいて、少しずつ、そういう関わりが増えてきています。

myicon編集長 ケンフィーそれを積み重ねていくだけですね。

”"玉村 絵里さんそうですね。ちょっとずつ、絵の方の経験を増やしているという感じです。

myicon編集長 ケンフィー取材の方は以上となります。素敵なお話ありがとうございました。

(取材協力: 玉村 絵里 氏(Instagram)/取材・編集:ケンフィー(Instagram, Twitter))