conote inc. 代表「山田 邦明」

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岡山で行動し活躍する人をインタビューし、「先を進む姿を指針に夢を叶える一歩を踏み出そう!」という、たった一人の熱狂から世界が動き出す「On the One 」。今回の取材でお話を伺ったのは、津山市出身でconote inc. 代表の山田 邦明さん。

弁護士→ベンチャー企業のIPO→西粟倉のベンチャー企業と活躍され、平成最後の夏に自身で会社を設立されました。様々な地域・業種で旋風を巻き起こす山田邦明さん、今回SHAREDREAMでは、山田 邦明さんのこれまでのストーリーや、思想に迫ります!

一生懸命やれば人生は辛くない。

―これまでのストーリーを教えてください。

中学時代は地元のサッカーチームに所属していました。監督にも気に入られ、試合にも結構出ていましたが、とある理由で辞めてしまいます。そんな時に担任の先生から「お前の目は死んでいるな」と言われました。「なんてひどい事を言う先生なんだ・・」とも思いましたが、「目が死んでいるのは、目標や目的が無いからだよ。地元では入るのが難しい高専に入ってみるのはどうだ?」と勧められました。そこで5年分の過去問を貰い、勉強に励んでいました。勉強に没頭していると分からない所を他の人に聞いたり、親とのコミュニケーションが増え、一生懸命頑張った結果高専に入る事が出来たので、その時の担任の先生にはとても感謝しています。ただそういうきっかけで高専に入ったので、モチベーションもあまり高くなく、付き合っていた彼女にも振られ、1年くらいへこんでいました。夜中に外を走って、疲れ切って寝る。みたいな生活を半年くらいしていましたね。「辛いのって一生懸命頑張ってないからだな」と中学の担任の先生の言葉を思い出し、一番難しいと言われている司法試験を目指す事にしました。
大学に入ってロースクールに進み、試験に臨むのが良い道だと気付いたので、筑波大学に編入しました。同級生には後々お世話になる株式会社アカツキの創業者の一人や、研究機関に行ってる方などがいて、モチベーションの高い状態になりました。自分はやはり弁護士になりたいと思っていたので、京都大学のロースクールに進み、試験にも合格し弁護士になりました。

弁護士の経験を積む中で、株式会社アカツキの方と再び接するようになりました。アカツキの方々は全員熱量が高く、「ここから世界を変えていこう」という気概がありましたが、まだまだ若い企業で、管理部門やリーガル部門では荒いところが多かったんです。みんなの達成したいことが何かの規制や、管理上のミスにより達成出来ないのは悔しいなと思い、「それなら自分の力でそこを変えればいい」と思い入社しました。そんなアカツキの中で上場業務を担当し、2016年2月に上場を果たしました。上場は簡単に言うと複雑で大変だけど簡単なプロジェクトなんですね。それをやりきれたことは自分の中で大きな自信になりました。
その達成のあと、一度ふと立ち止まって自分の人生を考えてみたくなり、先の事は特に決めずに地元津山に帰ってきました。アカツキで一緒にガンガン成長していく道もありましたが「イケてるビジネスマンという生き方以外もあるんじゃないか。普通はこうだ、みたいなもの以外を追究したい」と思ったのがこのタイミングでした。地元に帰って来てからは、一番面白そうだった西粟倉村のベンチャー企業に入り、そこでは地域のインキュベーションや、自治体初のICOに関しての事業を行っていました。最終的には、自分たちの目指す世界と代表の目指す世界がズレていたため、そのチームごと会社をやめることとし、僕を含めたプロジェクトメンバー3人でconote inc. を創業しました。

― conote inc.のメンバーの方々

平澤 洋輔

神奈川生まれ、神奈川育ち。
大学(文学部教育学科)を卒業後、広告制作プロダクションにて、広告やSPなどの制作を行う。その後、本質的な広告コミュニケーションを行うため、電通へ転職し、農林水産業と出会う。そして、その現場である地域(西粟倉村)のベンチャーへ転職し、平成最後の夏、面白い仕事をする為にconote inc. に参画。山田さんについて「物事の本質的な価値を常に考えているため、根本的な”そもそも”の問いが秀逸」と語る。

梅澤 崇

大学院(農学系)卒業後、コンサルティング会社にて電力会社のマーケティング支援、自治体の再エネ導入、国のサイバーセキュリティ体制強化など様々な領域の案件に従事した後、創業3年目のベンチャー企業へ転職。管理会計の導入や社内インフラの整備、新規事業としてICOスキーム検討などを実施。2018年8月、ベンチャー企業で出会った2人とともに独立し、conote inc. に参画。プロマネ、論理的思考、リサーチ、資料作成などを得意とする。

価値あるものを掛け合わせ、「この手があったか!」と言わせたい!

―conote inc. のビジョンを教えてください。

“本質的価値を社会的価値へ”

本質的には価値があるにもかかわらず、それが社会的な価値に変わっていないことに凄くストレスを感じるんですよね。その原因は、個人の無意識の思い込みだったり、世間と言われるものによって作られた常識だったり、お金だったりするんですが、そういう「制限」を全部取っ払って行きたいと思っています。

それを実現するために「× conote」というサービスを展開しています。具体的には、僕たちが「この会社はすごい!」とか「この人が認められていないなんておかしい!」みたいな人に出会ったときに、その○○ × conoteとしてその人や企業の課題と悩みを解決していっています。直近であったのは、特定の企業の代表が世界レベルのコア技術を持っているにもかかわらず、それが適切に世の中に出ていないことで、チャンスが少ないという課題をお持ちだったのですが、それを会社の向かう先の整理/ブランディング、それを活かすWebページ作成、プロモーションなどを行うことで本質的価値を社会的価値に変えていっています。

また、それとは別に「momoco」 という岡山県に特化したインフルエンサーマーケティング事業を行っております。momocoは、現在岡山県の中で20代10代という若者に情報を届けることができる唯一のSNSメディアであると自負しています。現在は、登録会員300名、総フォロワー数45万人と、200万人都市である岡山県ではかなりのリーチ力を誇っています。

▲▼津山の「Ziba Platform」で仕事をしている様子。

恐怖やリスクと遊べ!今すぐ出来る事で行動を!

―最後に若者へのメッセージをお願いします。

恐怖やリスクとちゃんと遊んだほうがいいと思ってます。自分が想定している恐怖って、たとえば、仕事辞めたらどうなるんだろう・・・?大学落ちたら・・・?とかって、本当に考えていったら、その自分が考えるワーストケースってそんなに悪いものですか?
もしどこにも就職が決まらなかったりしたら、その時間を利用していつかはやってみたいと思っていた海外に放浪しに行ってもいいかもしれない。好きな漫画家さんに会いに行ってもいいかもしれない。その結果お金がなくなったらちゃんとバイトをして稼げばいい。
僕らが本当に考えないとならないのは、やったときのメリット・デメリットを比べるのではなくて、やったときと、やらなかったときを比べるべきなんです。やらなかった時は、一生今みたいなもやもやを抱えたまま年老いていくことになって、そっちのほうがリスクじゃないですか?
そんなふうに考えると、最初の1歩が踏み出しやすくなるなーって思っています。何より自分が一番新しいことをやることが苦手だったからこそ伝えたいですねー。それに特に大学生の時は沢山挑戦して失敗する事がその人の財産となり、就職にもプラスに働くと思いますよ?面接官に「学生の時何しましたか?」って聞かれた時に「学生の時に起業して、○○の理由で失敗しました」「どこにも就職できなかったので、1年全国でゲストハウスでバイトの旅に出てました!」っていう子の方が僕は採用したいです。そして行動を30秒以内に出来ることまで落としてやるって事も大切ですね。例えば起業したい人なら、既に起業した人に今すぐメッセージ送るみたいな。動き出す時に一番摩擦が起こるので、そこをどれだけ小さく出来るのかが大切で、あとは勝手に進んでいきます。僕はそうやって生きて来きたし、そんな人生割と気に行ってます。

▲これまでの人生観から、起業について語ってくださった山田さん。
■仕事の依頼/出演依頼はこちらから

山田邦明さん、conote inc. のメンバーの皆さん本当にありがとうございました!
「×conte」で価値のあるものをさらに面白く!
この記事を見て興味を持った方、是非 conote inc. の皆さんと一緒に面白い事をしましょう!

<取材・文 加藤雄也/編集・デザイン のんちさん>