ヨガを通じて1人ひとりが尊重し合える社会を作りたい〈後編〉

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予防医療の大切さと篠崎 万吏さんが目指す暖かい世の中

行動し活躍する人をインタビューし、「先を進む姿を指針に、夢を叶える一歩を踏み出そう!」と、たった一人の熱狂から世界が動き出す「On the One 」。今回の取材でお話を伺ったのは、2021年6月からクラウドファンディングで、ヨガインストラクター資格取得にかかる費用を集めている篠崎 万吏さん。後編では、万吏さんが考える予防医療の大切さと将来目指している世界像について取材しました。


(撮影:前田 幸星)


篠崎 万吏
1995年生まれ。静岡県御前崎市出身。理学療法の知識を身につけ、現在は病院に勤務しているが、このまま自宅と病院の往復で人生を終えたくないと、ヨガを通じて忙しい人の体と心をケアしたいと思い立つ。2021年6月に公開された、自身初のクラウドファンディングでは、公開からわずか10日間で80%を達成する。ヨガを通じて多様性のある社会を作るため、現在はインストラクターの資格取得に向けて活動している。(2021年6月現在)

万吏さんが考える予防医療

myicon編集長 ケンフィー理学療法士として働いている中で、『予防』の大切さを感じたと伺いましたが、万吏さんが考える予防医療について教えてください。

tartgeticon篠崎 万吏 さん私が考える予防は、日常生活が問題なく行えている内に気づく、改善することだと思います。病院には、糖尿病が悪化して足を切断したり、膝の変形が悪化して歩けなくなってしまう方がいます。「病院ではなく他の場所でこの患者さんと出会えていたら救えたのかな?」「私が何かできることないかな?」と考えを巡らせることがあります。

myicon編集長 ケンフィー病院は病気になってから行くところだけど、病気になる前にできることがあるのではないかと感じたんですね。

tartgeticon篠崎 万吏 さん医者ではないけど、人の体の事を勉強してきて、一般の方より知識がありますので、私が持っている知識を使って、その方の小さな手助けになることが私がやりたい「予防」なのかなと思っています!

myicon編集長 ケンフィー例えばどんな感じですか?

tartgeticon篠崎 万吏 さん今理学療法士として働いている中で、例えば「膝痛いんだけど、どういう運動したらいいのかな」「スキーで変な転び方をしたから、胸の苦しさが取れない、どうしよう」といった、怪我などで日常の動作に支障をきたしている方の手助けになるように、アドバイスをさせて頂いています。

myicon編集長 ケンフィーなるほど。その活動にヨガも加わるんですね。

ヨガを通じて自分を大切にできる社会を作りたい

myicon編集長 ケンフィーヨガのインストラクターの資格を取った後に、まずやりたいことは何ですか?

tartgeticon篠崎 万吏 さんヨガインストラクターの資格をとったら、イベントでヨガをしたいです!ヨガ教室となると、ハードルが上がる気がするので、最初のハードルを低くして、みんなに知ってもらえたらいいなと思います。

myicon編集長 ケンフィーヨガを通じて、より多くの人が自分と向き合うきっかけになるといいですね。

tartgeticon篠崎 万吏 さんただ私は「ヨガが絶対いいからヨガすべきだ!」とは思っていません。ピラティス、整体、鍼灸など体を整える方法はたくさんあります。その中の1つとしてヨガをしてみて、「良いなと感じてくれたら一緒にやりたい」と思っています。

myicon編集長 ケンフィー確かにヨガは選択肢のひとつですもんね。最後に、ヨガを通じてどんな社会にしていきたいですか?

tartgeticon篠崎 万吏 さんヨガを通じて自分自身を大切にできる社会にしたいです。

myicon編集長 ケンフィー素敵なビジョンですね。

tartgeticon篠崎 万吏 さん日本は、内に秘めている方が多く、SNS上でストレスを発散している方、我慢しすぎてうつになりやすい方がとても多いです。誰かに攻撃するのは、自分自身が満たされていないか、暇だからだと思います。自分を大切にすることで、他の誰かも大切にできます。そんな幸せの輪が広がっていく社会にしたいです。

myicon編集長 ケンフィーヨガを通じて、他人と比較するのではなく自分の内面を深堀りしていくことで、1人ひとりが尊重しあえる社会にしていきたいんですね。

tartgeticon篠崎 万吏 さんヨガは、他の人ではなく自分を見ます。自分に起こっていることを観察します。他の人じゃないんです。自分のことを知ろう、大切にしようと、思ったら他の人のことってそんなに気にならないんじゃないかなと思ってます!

myicon編集長 ケンフィー素敵なお話ありがとうございました。

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(取材協力:篠崎 万吏 さん(Facebook)/取材・編集:ケンフィー(Twitter))