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クラウドファンディングに挑戦してやりたいこと
行動し活躍する人をインタビューし、「先を進む姿を指針に、夢を叶える一歩を踏み出そう!」と、たった一人の熱狂から世界が動き出す「On the One 」。今回の取材でお話を伺ったのは、2023年2月にクラウドファンディングを立ち上げ、新店舗の改装費の調達に励んでいる小澤 京子さん。前編では、しまだきものさんぽ設立の背景から、クラウドファンディング挑戦までの裏側に迫りました。
小澤 京子1956年生まれ。静岡県島田市出身。一般社団法人「しまだきものさんぽ」代表。
2011年までは事務員として会社に勤め、会社を退職したことで人生が好転。その後、着物好きな趣味を活かし立ち上げた同好会「しまだきものさんぽ」は、レンタル着物着付けのお店を開店し、2022年に一般社団法人化を果たす。現在は一般社団法人「しまだきものさんぽ」として、着物を通じて島田市をかつての賑やかな街を取り戻すべく、様々な活動を行っている。
クラウドファンディングが始まる前の心境
編集長 ケンフィーこれから、クラウドファンデング始めていくと思いますが、今の気持ちはどうですか。
小澤 京子さんドキドキしてます。
編集長 ケンフィーそれは、どういった感情ですか?
小澤 京子さん「嬉しいドキドキ」「不安のドキドキ」「どんな反応があるのか予想つかないドキドキ」ですね。
編集長 ケンフィーなるほど。「嬉しいドキドキ」っていうのは、どんな感情でしょう?
小澤 京子さんこのクラファンを通じて、「しまだきものさんぽ」の名前がどこまで広がって、どんな人にまで知っていただけて、どんな嬉しいお声が聞こえるのかなっていうドキドキです。
編集長 ケンフィーそういうのを想像してドキドキするってことですね。では、不安なドキドキっていうのはどんな気持ちでしょう?
小澤 京子さんクラウドファンディングは全く見えない世界なので、何が起こるのかもわからないし、どんなふうに波が来るのかも分からないし、最終的に達成できるのかなという不安です。
編集長 ケンフィーそうですよね、まず目標金額が達成できるかどうかって不安になりますよね。最後の「未知のドキドキ」ってのはどうでしょう?
小澤 京子さんそれこそ、嬉しいことや不安なこと以外に、私が想像もつかないようなことがきっと何かあるんじゃないかなという、未知の世界へのドキドキです。
編集長 ケンフィーじゃあ、この2ヶ月のクラウドファンディング期間中は、毎日がドキドキですね。
小澤 京子さんだから、ほんとに奇跡が起こるのかもしれないなと思ってます。今まで私が知り得ない世界の何かーー大きな出会いなのか、楽しみなのかーーそういうことに出会えそうなドキドキを感じてます。
(しまだきものさんぽのお店)
元々は趣味の着物から始まった
編集長 ケンフィーでは、今回のクラウドファンディングについて聞きますが、今回クラウドファンディングをやろうと思った目的や、何をしたいのかってところを簡単に教えてもらえますか?
小澤 京子さんそうですね。今までエアコンがなく、スタッフやお客さんが寒かったり、暑かったりする中で、着付けとか販売をやってきたので、今回、新しい9番宿という昔ながらの古民家をお借りするにあたって、空調を備えて、皆さんが心地よく来ていただけるようにしたいと思っています。
編集長 ケンフィー空調がないのは大変ですね。
小澤 京子さんだからこそ、やはり改装費にお金をかけたい。でも、非営利という一般社団法人をやっているため、対象となる補助金がほとんどないんですよね。
編集長 ケンフィー確かに一般社団法人を対象とした補助金って少ないですよね。
小澤 京子さんそれで、クラウドファンディングで資金を調達するのがいいのではないかと、いろんな方からお話をいただいて、やってみようと思いました。ただ全く本当に私がわからない世界だったので、様々な方に助けていただきながら、支援を受け付けられる状態になりました。
編集長 ケンフィー元々この団体は1年前に法人化されたんですね。
小澤 京子さん法人化したのは2022年の7月7日です。それ以前は、6年前からボランティアとして、「着物を着て蓬莱橋を渡ろう」とか、「着物を着て川越街道を歩こう」という、着物好きな方が集まって楽しい時間を過ごせるきっかけを作ろうっていうことで、活動が始まりましたね。
編集長 ケンフィー初めは着物同好会的な感じだったんですね。
小澤 京子さんその活動の中で、着物を持っていない人に着物を貸したり、着付けをしてあげたりしていました。また、この活動を通じて着物をたくさんいただくようになり、着物がすごく増えてしまいました。
編集長 ケンフィー着物を寄贈していただけるようになったんですね。
小澤 京子さんはい。そこで、皆さんにいつでも着付けができる場所が欲しいということで、今の場所が格安で貸していただけることになったので、個人のお店をやってました。しかし、いろんな面でお仕事をいただいたり、スタッフを抱えたりするようになって、法人化にした方がいいと思い、思い切って2022年の7月7日に法人化しました。
編集長 ケンフィーなるほど。
小澤 京子さんただ私の中では、全く着物でお仕事しようなんて、当時これっぽちも思っていなかったんですよ。
編集長 ケンフィーそうだったんですか?!
小澤 京子さん元々は喫茶店とレンタルスペースのお店を営んでいたんですが、コロナで人が来なくなっちゃったんですよ。それで、その時に着物のお話が来て、「しまだきものさんぽのお店」ができました。
編集長 ケンフィーコロナがいい転機になったということですね。
(取材協力:小澤 京子さん(Instagram)/取材・編集:ケンフィー(Twitter))